我が家の愛猫であるロシアンブルーを飼っているのですが、普段はあまり寄って来ず、自分の好きなスペースでのんびりしています。ただ、気が向いた時にはとても甘えてきたりします。そんな気まぐれなところも猫の魅力ですよね。
そんなかわいい愛猫がよだれを垂らすようになったな、なんて思っている方はいらっしゃいませんか。猫は基本的にはよだれをあまり垂らさないので、もしかしたら何かの病気である可能性があります。
その原因として考えられるのが、猫ウイルス性鼻気管炎です。猫ヘルペスウイルスに感染して起こる病気です。幼猫だと進行が早く、最悪の場合は死に至ることも恐ろしい病気です。今回はよだれと猫ウイルス性鼻気管炎について説明させていただきます
猫ウイルス性鼻気管炎とは
猫ウイルス性鼻気管炎というのは、猫ヘルペスウイルス1型の感染が原因で起こる猫風邪の一つです。「猫のかぜ」とも呼ばれています。特に冬に感染することが多く、子猫の時にかかりやすいです。
猫のかぜと呼ばれていますが、猫のインフルエンザだと思ってもらえればよいかと思います。子猫や老猫の場合は症状が重症化してしまう場合があり、最悪の場合は死に至ることのある恐ろしい病気です。
ロシアンブルーが猫ウイルス性鼻気管炎の場合の症状
猫ウイルス性鼻気管炎は上部呼吸器感染症で、猫インフルエンザとも言われています。ロシアンブルーが感染してしまった場合、通常は2週間程度で回復します。鼻や口、目の周りを中心に症状が表れます。症状は急性期と慢性期に分けることができます。
急性期の症状
急性期というのは、病気が発症し、急激に健康が失われてしまい、不健康になった状態のことを言い、14日間以内が急性期の目安とされています。急性期に起こる症状として以下のようなものがあります。
- 発熱
- くしゃみ
- 鼻水
- 涙
- 目やに
- よだれ
- 咳
- 食欲不振
慢性期の症状
慢性期というのは、病状が比較的安定している時期のことを言います。病状が安定してもヘルペスウイルスというのは三叉神経節に残るため保菌化します。保菌期間は数年間続くので、唾液や鼻水、排せつ物からウイルスが排出され、感染が拡大する可能性があります。
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ロシアンブルーが猫ウイルス性鼻気管炎になる原因
猫ウイルス性鼻気管炎の原因は猫ヘルペスウイルス1型の感染が原因です。ウイルスは唾液や鼻水、排せつ物などに含まれており、感染した猫のくしゃみなどによって飛沫感染したり、排せつ物との接触により感染します。
猫を多頭飼いしている場合は1匹が感染してしまうと、食器の共有によって他の猫に感染したり、人が感染猫を触った後に他の猫に触れることで間接的に感染してしまうこともあります。
ロシアンブルーが猫ウイルス性鼻気管炎の場合の治療方法
猫ヘルペスウイルスへの抗ウイルス剤はないので、対症治療が中心となります。対症治療というのは、病気の原因に対してではなく、主要な症状を軽減するための治療を行い、自然治癒を促進する療法のことを言います。
猫ウイルス性鼻気管炎は重症化してしまうと自然治癒することは少ないので、動物病院で診てもらうようにしましょう。動物病院では抗生物質やインターフェロンなどを投与してもらいます。
また、結膜炎や角膜炎を引き起こしている場合にはその治療を行います。多頭飼いしている場合には、その猫を隔離して飛沫感染を防ぐことが重要です。感染してしまった猫の食器やトイレなどは消毒するようにしましょう。
同時に自宅では栄養のある食事を用意して、室内の温度に気を配ってあげるようにすることが大切です。
ロシアンブルーが猫ウイルス性鼻気管炎にならないための予防方法
猫ウイルス性鼻気管炎の症状はワクチンを摂取することである程度予防することが可能です。早めにワクチンを摂取するようにしましょう。また、多頭飼いしている場合には感染した猫が使った食器やトイレは塩素系漂白剤で消毒し、猫同士で感染しないよう気をつけるようにしましょう。
猫ヘルペスウイルスには寒い時期に感染するケースが多くなっています。寒い時期は猫の抵抗力が弱まるので感染しやすく、一度かかると進行が早く重症化する場合もあるので、室内の保温と保湿にも気を配りましょう。
6.まとめ
猫ウイルス性鼻気管炎は猫のインフルエンザとも呼ばれており、一度かかってしまうと進行が早く、重症化してしまう場合があります。免疫力が低い幼猫や老猫が感染してしまうと、最悪の場合は死に至る可能性もあります。
自宅で飼っている愛猫のロシアンブルーがよだれを垂らすようになったら、もしかしたら猫ウイルス性鼻気管炎に感染している場合があります。よだれ以外にも症状が出ているようであれば動物病院で早めに診てもらうようにしましょう。
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