一昔前は犬と猫では犬の方が人気があり飼われていましたが、最近では猫の方が人気があるなんて話を聞いたことがあるんではないでしょうか?猫は散歩しなくてもよく、犬よりも手がかからないのが人気の理由であるかもしれません。
2017年の調査結果によると、全国で飼われている犬と猫の頭数は合計で1,844万頭だそうです。そのうち猫の頭数は952万頭で、犬は892万頭だそうで、猫と犬の飼育頭数は逆転しているようです。
そんな人気のある猫ですが、最近よだれを垂らしているなんてことはありませんか。猫はよだれをあまり垂らさない生き物なので、もし愛猫のロシアンブルーがよだれを垂らしているようであれば、何らかの病気かもしれません。
その病気の原因の一つとして考えられるのが肺線維症です。聞きなれない病名だと思いますが、肺線維症というのは人間でもかかる病気です。今回はよだれと肺線維症の関係について紹介させていただきます。
肺線維症について
肺線維症という病名を初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。肺線維症というのは猫だけの病気ではなく、人間でもかかることのある病気です。
通常呼吸をした場合、吸った空気は気管を通り肺に入ってきて、末端の肺胞という小さな袋に運ばれます。肺胞の周りには間質という部分があり、間質の中を毛細血管が通っています。
肺線維症というのは、肺胞と肺毛細血管との間にある間質がなんらかの原因によって炎症を起こしてしまい線維化し、血液中に酸素が取り込まれにくくなってしまう病気です。
ロシアンブル-が肺線維症の場合の症状
肺線維症の症状としては以下のようなものがあります。
- 咳を繰り返す
- 呼吸困難
- 口を開けて呼吸をする
- よだれを垂らす
- 食欲不振
- 口腔内や舌が紫色(チアノーゼ)になる
肺線維症は進行すると十分に呼吸ができなくなり、呼吸不全の状態に陥ることもあります。酸素が呼吸により十分に取り込むことができない状態が続くと、肺高血圧症や心不全を引き起こす可能性があります。
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早期対応が必要な病気で、対応が遅れると呼吸困難から死に至る可能性がある恐ろしい病気です。
ロシアンブル-が肺線維症となる原因
肺線維症の原因は、肺の修復によるものだといわれています。肺の先端にある肺胞に傷がつくと、傷を修復する細胞が集まってきて、その傷を修復してくれます。
しかし、長期間繰り返し傷がつくと、その傷を治そうという働きによって、大量の線維などが間質に蓄積されてしまいます。間質に線維化が起きてしまうと、十分には胃が膨らまなくなり、ガス交換がうまくされず、酸素不足になり息苦しくなります。
ロシアンブル-が肺線維症の場合の治療方法
肺線維症は難治性の病気で、症状の緩和と進行を抑えるための継続的な治療というものが行われます。肺の炎症を抑えるための抗炎症剤や抗生物質、気管支拡張剤や利尿薬などが投与されます。
また、呼吸するのが苦しそうな場合には酸素吸入を行います。心不全などの症状を引き起こしてしまった場合には、それに合わせた治療を行います。
ロシアンブル-が肺線維症にならないための予防方法
肺線維症を引き起こす原因を特定することが難しいので、有効な予防方法というはないようです。ただ、肺線維症になってしまっても早期に治療することで症状の進行を抑えることができます。
毎日のスキンシップの中でおかしな点はないかチェックをし、日常の体調管理をし行い、早期発見早期治療をしてあげるようにしましょう。特に中高齢のロシアンブル-は肺線維症にかかりやすいので注意をしましょう。
6.まとめ
肺線維症というのは早期発見早期治療をしないと、心不全などを引き起こし、死に至る可能性のある恐ろしい病気です。日頃から愛猫のロシアンブルーの様子はよく観察して、早期に発見できるようにしましょう。
もし、急によだれを垂らすようになり、呼吸が苦しそうであったりしたら、肺線維症である可能性があります。自然に治ることはありませんので、すぐに動物病院で診てもらうようにしましょう。
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