ロシアンブルーを飼い始めて、ある程度大きくなるとワクチンを接種する方は多いと思います。ワクチンを接種することで、特定の病気の予防効果が期待できるからです。
ただ、ワクチンを接種することで副作用が起こることがあります。愛猫のロシアンブルーがワクチン接種後元気がないようであれば、ワクチンの副作用かもしれません。今回はロシアンブルーのワクチン接種による副作用について紹介させていただきます。
ワクチンって何?
ワクチンという名前は知っていても、意外とどういったものなのか知らないという方は多いかと思います。ワクチンというのは、免疫システムを利用して感染症を予防したり、感染症にかかった場合でも軽度で済むようにするものです。
私たち人間や猫、犬などの動物の体内では、ウイルスなどが体内に侵入するとこれを撃退しようとします。ワクチンは毒性をなくしたり、弱めた細菌やウイルスなどのことをいいます。
前もって身体の中に病原体(抗原)を入れることで病原体に対する耐性(抗体)を作っておくことができ、万が一病原体が体内に侵入しても素早く対処できるようになります。
細菌や原虫などは薬で撃退できますが、ウイルスというのは抗体によって殺すしかありません。そのため、ワクチンを前もって接種しておき、抗体を作っておくのが大切です。
ワクチンの摂取によるロシアンブルーへの副作用
猫のワクチンというのは毒性をなくしたり、弱めた細菌やウイルスで作られています。ワクチンを接種するということは、それらの異物を体内に入れるということです。
そのため、ロシアンブルーの体質によってはワクチンに対する過剰反応が起きてしまい、副作用があらわれることがあります。ワクチンによる副作用の中でも気をつけたいのがアレルギー反応です。アレルギー反応には接種後すぐに起きる即時型のものと、遅延型のものがあります。
即時型のアレルギー反応
即時型のアレルギー反応の場合はワクチン接種後15分~1時間以内に症状が出ることがあります。ショック状態になったり、けいれん発作を起こしたりするのがアナフィラキシーショックです。
最初は急激に血圧が下がって興奮状態になり、よだれを出し、嘔吐することもあります。さらに痙攣を起こすこともあり、すぐに処置をしないと命に関わることもあります。
そのため、多くの動物病院ではワクチンを接種した後は動物病院の待合室で20~30分待機して、異変がなければ家に帰ってもらうという対応をしているかと思います。
遅延型のアレルギー反応
遅延型のアレルギー反応の場合、ワクチンを接種してから数時間~24時間以内に発生します。注射した場所が熱を持ったり、じんましん、痒み、嘔吐、下痢などの症状が出ることがあります。
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ワクチンを接種した後は帰宅してから1日くらいは愛猫のロシアンブルーの様子を観察するようにしてあげて下さい。症状が激しくない場合は一過性のもので治療する必要がないことがほとんどのようです。
ワクチンの接種によるアレルギー反応は1~2日で自然におさまることがほとんどだそうですが、症状が続いたり悪化するようであれば動物病院に連絡するようにしましょう。
また、ロシアンブルーはストレスを感じやすい動物なので、病院に行くストレスや注射のストレスによって一時的に体調を崩してしまっているというケースもあるようです。自宅の慣れた環境で休ませてあげ、しばらく様子を見てあげましょう。
ロシアンブルーにワクチンによる副作用の症状が出る確率
ワクチンを接種して副作用で愛猫のロシアンブルーが体調を崩してしまうのが心配でワクチンを受けるのをためらっているという飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。
ワクチンは一時的に軽い感染状態にして免疫力をつけるので、ロシアンブルーによっては体調が悪くなったり、ひどい場合はアナフィラキシーショックを起こすとこもあり得ます。
日本獣医師会の調査によると、2008年から2012年までに行われた10,620件のワクチンの接種のうち、133接種でなんらかの副作用があったということです。確率的には1.25%ですが、ワクチンの接種後はしばらく様子を見守ってあげるようにしましょう。
ロシアンブルーはワクチンの接種は必要?
ロシアンブルーにワクチンの接種は結局必要なの?と思われる方もいると思います。確かに副作用もあり、毎年費用もかかるので、接種しない方がいいという意見もあります。
ただ、ワクチンを接種せずに感染してしまい治療が必要になった場合、その何倍も費用がかかることになります。また、ワクチンを接種していれば、感染せずに済んだり、感染しても軽症で済むこともあります。
ワクチンを接種したからといって感染症を完全に防ぐとこはできませんが、ワクチン接種は感染症予防に大きな効力を発揮することは確かなので、大切な愛猫の健康を守るためにもワクチンを接種するのがオススメです。
まとめ
ワクチンを接種することで副作用が出ることもあるので、ワクチンを接種した後は様子を見守ってあげ、異変が起きたら動物病院に連絡するようにしましょう。軽度であれば1~2日程度で回復するケースがほとんどのようです。
ワクチン接種で副作用が出る可能性もあるので接種しないという方もいらっしゃるかもしれませんが、ワクチンを接種することで感染症予防に効果があることは間違いないようです。
愛猫のロシアンブルーの健康を守るためにも動物病院の先生に相談しながら接種を検討してみてはいかがでしょうか。
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